ポケモン シリーズ12(GSルール) 禁伝組み合わせ考察
普段はレートにすら潜っていないのですが、このヤバすぎる(シングルにおいては特に)ルールについて考察していきたいな~と思い立ったため、文章を綴っている次第です。
単刀直入に
まずは
流行するであろう組み合わせ7選
それぞれに触れていく前に間違いなく強い伝説ポケモンと一般ポケモンから話していきます。
ザシアン、ムゲンダイナ
まず間違いなく強いでしょう。環境初期はこの二体が大流行すること間違いなしというレベル。というのも、この二体はポテンシャルはチート級に高いもののダイマックスできないせいで相手にパワー負けしうるという一点が弱い、使いにくいと言われてきましたが、その欠点を相方の伝説のダイマで補えばいいのですから、†弱いわけがないのだ!†
ザシアンやムゲンダイナと補完が取れており、なおかつダイマックスが強力なポケモン。この二体のなによりも偉いのはダイマを使わなくとも十分強い点。これのおかげでダイマが強力な一般ポケモン(サンダーやエースバーン、ランドロスなど)がダイマを切るという選択肢を取ることも可能です。
トップメタであるザシアンとムゲンダイナに強い駒。ダイマを切らずとも強いザシアンとムゲンダイナはおそらくKP(被りポイント)も高いでしょう。そこに強気に出られるこれらのポケモンはやはり強力と言えます。ただ残念なのは、これらの裏にいることの多いカイオーガやイベルタルに弱い点。このことも、ザシアンやムゲンダイナの強さを引き立てています。
単体ではきついものの、サイクルやダイマックスを組み合わせることで、ザシアン・ムゲンダイナ・カイオーガ・イベルタルと殴り合う、あわよくば殴り勝つことができるポケモンです。ただ、後出しが間に合ったりダイマせずとも単体で崩せたりということはなく、技構成によっては不利を取り得るという点には注意が必要です。ディアルガとゼクロムは初手にダイマックスを切り、そのまま枚数有利を生かしてゴリ押すという戦術が流行していましたが、伝説が二体使えるこのルールでその戦術が使えるかは分かりません。
まず間違いなく強いポケモン。伝説が多いのですから、その分伝説をコピーしやすいです。どちらの伝説がコピーされてもいいような選出というのはなかなか困難で、メタモンがいるというだけで伝説を一体しか選出できない、相手の特定のポケモンを選出段階で切らざるを得ないといったことを強要できるのも強力。ただ、身代わりを仕込まれるなど見えない負け筋を引きがちなのは弱い点。
ザシアン、カイオーガ、ゼルネアスあたりに対して交換を強要できるポケモン。技構成によってはこれらのポケモンにも倒されてしまいますが。てっとり早く二体の伝説を完封出来うるというのはやはり強いです。こちらはメタモン以上に見えない負け筋に怯えなくてはならないのは大きな欠点。
ウーラオス
伝説相手にガンガン押していける強力なポケモン。ムゲンダイナ、ザシアン、イベルタルといったきついポケモンが間違いなく今より増えるという逆風はあるものの、ダイマ無しでもしっかり戦っていけるのはグッドポイント。
エースバーン、サンダー
強力なダイマエース。ダイマせずともある程度戦っていけます。これらのポケモンの強いところは伝説の並びに対してかなり抗っていける点。どちらもムゲンダイナに弱かったりしますが、それでも選出できる機会は多いでしょう。
霊獣ランドロス
高い誤魔化し性能を持つポケモン。伝説といえどこのポケモンを全対応するのは困難です。また、この環境では疎かになりがちな電気や地面の一貫を同時に切れるのは非常に強い。グラードンなどの地面の一貫を切ったり、隙を見て増殖するレジエレキなどの不届き者を咎めたりすることが出来ます。
流行が予想される組み合わせに戻ります。
ザシアン・イベルタル
ダイマできないが非常に強いザシアンとダイマエースになれるイベルタルの組み合わせ。どちらも非常に強力なアタッカーで受けが非常に困難です。この二体できついポケモンのうち一般ポケモンで数が多いであろうメタモンやサンダー、そして禁伝枠では相手のザシアンをどう対処するかが鍵になっていきそうです。どれも非常に多いでしょうから、簡単に勝てる構築とはならないかも…。
ザシアン・カイオーガ
こちらもザシアン+ダイマエースの組み合わせ。ザシアンの弱点である炎を等倍にできたり、地面に圧力を与えたりできるカイオーガ、カイオーガの苦手なゴリランダーやウーラオス、ドラゴンタイプに強いザシアンと相性も良好。また、カバルドンやサンダー、ランドロスや悪ウーラオスといったポケモンはどちらの伝説のポケモンとも相性が良いので構築も組みやすそうです。やはりネックになってくるのがメタモンやサンダー。これらのポケモンをどういなすかが腕の見せ所かも…?
ザシアン・黒バドレックス
素早さと火力は正義という構築。一応、ザシアンに強い日食ネクロズマを黒バドレックスが狩り、黒バドレックスだと無理なイベルタルにはザシアンが圧をかけるといった具合に相性補完も取れています。ただしこちらはメタモンがかなり重いです。どちらの伝説のポケモンをコピーされてももう片方のポケモンごと倒されてしまいかねないので、取り巻きはなかなか難しそう。いかくのガオガエンとかであれば何とかなるかもですが…。片方しか選出しないという対策を取ることもできますが、そうすると今度はパワー負けしかねないというジレンマ。他にもガラルヒヒダルマのような、高火力のスカーフ持ち全般がきついのでなかなか大変そうです…。
ムゲンダイナ・カイオーガ
ダイマしない伝説のポケモンがザシアンからムゲンダイナに代わった形。どちらも特殊なのでラッキーが面倒になります。ムゲンダイナであればサンダーやウーラオス、ゴリランダーといったよくいる一般ポケモンに強く出ることができます。ランドロスなどはカイオーガが強く見ることができるので補完も良好。しかし、この組み合わせでもやはりメタモンがきつい。ザシアンも重めです。
ムゲンダイナ・イベルタル
非ダイマエースムゲンダイナとダイマエースイベルタル。どちらもウーラオスに強く、天候に依存しない回復技も使えます。ただ、この並びでは氷が非常に一貫している、ザシアンが重いといった問題もあります。
最強のザシアン受けの日食ネクロズマと最強のダイマエースのイベルタルの組み合わせ。日食ネクロズマも十分ダイマ適正があり、臨機応変に戦えます。相性補完も良好。ただ、この並びではチョッキガオガエンやブラッキーのような高耐久の悪タイプにまとめて止められてしまいかねないので、裏には水ウーラオスやカプ・レヒレのようなこれらのポケモンを突破できるポケモンを入れたいところ…。
ホウオウ・ディアルガ
見た目上かなり強い補完が出来ている組み合わせ。どちらもポテンシャルがかなり高いです。イベルタルや黒バドレックス、ミュウツーのような一貫する技を持っており、物理技やサイコショック(サイコブレイク)と特殊技を使いこなせる組み合わせだと少々厄介。メタモンにもある程度抗えるなど簡単には崩されなさそうなのは優秀です。
これらを踏まえて、ダークホース的な並びも5つほど紹介していきます。(※これ以外にも強い組み合わせは恐らく沢山あります。)
それぞれについて見ていきます。
ホウオウ・ムゲンダイナ
共に回復ソースを持つ組み合わせ。バンギラスなどの一部の一般ポケモンはきついですが、幅広く伝説と打ち合えます。伝説の中だとグラードンや黒バドレックスがきついので、上手く裏にサザンドラを入れるなどして対策したいところ。
対面性能がどちらも高い組み合わせ。グラードンの苦手なカイオーガにはホワイトキュレムが、ホワイトキュレムの苦手な日食ネクロズマやザシアン、ムゲンダイナなどにはグラードンが強く出られます。この組み合わせのなによりも偉いポイントはグラードンの晴れをホワイトキュレムが生かすことができること。これにより、今までのザシアンをワンパン出来ないというホワイトキュレムの最大の欠点が解消されます。(具体的にはH252ザシアンに対してC252晴れクロスフレイムが中乱1発、ステロなどを撒けば安定して処理できる。)
ギラティナオリジンフォルム・ザシアン
パッと見ではネタのような組み合わせ。実はギラティナオリジンフォルムはタイプと特性浮遊、種族値のおかげでグラードンやランドロス、サンダーといったザシアンの苦手なポケモンに有利を取ることができます。ただし、相手のメタモンにこちらのザシアンがコピーされると非常にまずいです。普通にザシアン自体も重いです…。
ザマゼンタ・ルナアーラ
まさかのおもちゃポケモン二体の組み合わせ。強いかは知りません。物理方面が非常に厚く特殊方面もそれなりにあるザマゼンタと、特性と種族値により高い特殊耐久とまあまあの物理耐久を合わせ持つルナアーラで受けルのようなことができるのではと期待しています。共に伝説の中ではあまり遅い部類ではないので腐りにくいのはポイント。
黒バドレックス・ザマゼンタ
先ほどのルナアーラが黒バドレックスになったバージョンですが、比較していただきたいのは黒バドレックスとザシアンの組み合わせの方です。この組み合わせの弱点であったスカーフ持ちやメタモンに対してザシアンをザマゼンタにすることで強く出られます。というのも、ザマゼンタは耐久と素早さが良い数値をしていますし、特性で防御が二段階上がったところでメタモンはさほど嬉しくありませんから。黒バドレックスの方をコピーされても持ち前の高い耐久力とかみくだくなどのサブウェポンのカスタマイズによりある程度抗っていけます。ただ姉のザシアンと比べると出来の悪いザマゼンタ君は大きく劣っているので、ザシアンと同様の活躍は期待できません。